より 1 時間早く起きました。荷造りは意外にすぐに終
わってしまい、テムズ川へ行って鳥さんたちにお別れを
言ってくるぐらいの時間がありました。
アパートからレディング駅までは歩いて 10 分程度の距
離で、普段の通勤では歩いていたのですが、この日は荷
物が多いのでバスで行くことにしました。£1.60- で
す。
アパート前のバス停 08:21 発の、ピンクの 24 番バス
レディング駅からは、イギリスへ来た時に使ったのと同
じ空港直行バスでヒースロー空港へ向かいます。
ヒースロー空港行きの直行バス
バスでターミナル 3 に到着する直前、シンガポール航
空の A380 がいるのが見えました。
シンガポール航空の A380
バージン・アトランティック航空のチェックインは、
チェックイン自体はキオスクと呼ばれる端末で行い、荷
物の預け入れだけをカウンターで行うシステムです。し
かしこの日のキオスクは全てダウンしていました。私は
事前に Web でオンラインチェックインをしておいたの
で問題ありませんでしたが、そうでない人は普段より長
い時間がかかっていたかも知れません。これらのキオス
クは Windows マシンであることがこの日の画面でわか
りました。同じような事は他の情報掲示システムなどで
もたまにありますが、システムが動作していなくて、
Windows っぽいエラーダイアログが出ているとか、ログ
イン画面のままになっているとかでわかるのが普通で
す。しかしこの日のキオスク端末はほとんどは画面が
真っ黒のままで、それだけだとわかりませんでした。し
かし何台かは画面表示しています。それで Windows だ
とわかったのですが、出ていた画面は、なぜ、そういう
表示になっているのか、けっこう謎の画面でした。
なぜか「ファイル名を指定して実行」ダイアログが出ているキオスク端末
こちらのキオスク端末では「メモ帳」が開いたまま
チェックインまでに朝ごはんを食べます。ポンティス
ponti's というイタリアン軽食の店で、ハンバーガー・
アル・イタリアーノ "Hamburger all'Italiano" という
ハンバーガーを食べました。ポテト付き。飲み物はいつ
もと同じカフェラテです。イタリアンなのかどうかはわ
かりませんが、独特の味付けのソースがからめられたた
まねぎが入っていて、パティの反対側にはサウザンアイ
ランドドレッシングっぽいものが塗ってあります。なか
なかこの組合せがいい感じで、おいしく食べることがで
きました。
Hamburger all'Italiano
チェックインする時に「ゲートの前に、出発予定時間の
30 分前には来い」と言われます。これはどこの空港も
国際線では同じだと思うのですが、ヒースロー空港は
ゲートの表示が出発予定時間の 1:15 分前になるまで行
われません。そのため全ての乗客がフードコート風に
なっている狭い待ち合わせスペースで待っていて、その
部分は常に混雑しています。私の乗った飛行機は 13:00
出発予定でゲートは 11:45 に発表される予定でした
が、実際にゲートが発表されたのは 12:06 の事でし
た。上述のフードコート風のエリアからゲートまでは
10 〜 20 分ぐらいかかります。ゲートに 30 分前まで
に来いと言っておきながら、ゲートが発表されてすぐに
その表示に気付いて、すぐに移動を開始しても、ゲート
に着くのは 40 分前ぐらいがやっとです。システムに問
題があると思いました。
この空港はゲート前の待合スペースに入る時にチケット
チェックがあります。ゲートが発表されるタイミングが
時間的にそれほど余裕がないため、多くの人がいっせい
にゲート前に来ることになって、ゲート前では大行列が
できていました。この様子を見ても何も改善しようと思
わないのが英国風なのでしょう。
ゲート前の待合スペースは、ボーディング・ブリッジ側
半分が大混雑して立って待っている人もいるのに、反対
側の半分はなぜかスカスカで、余裕で座ることができま
した。待っていると、先ほどバスから見た A380 がプッ
シュバックされているのが見えました。もうちょっと後
ろまで押してくれると全体が見えるのですが、ここで
プッシュバック終了です。
シンガポール航空 A380
私が乗る予定の A340 が左手前に写っていますが、比較
すると客室部分の背の高さとかが全然違うのがわかりま
す。しかし、胴体部分の全体が太いため、プロポーショ
ンとしては B-737 と似た感じになってしまっていて、
単独でいるとあまり大きいという印象を受けません。こ
の後滑走路へ出て行ってしまいました。
私の乗った飛行機はほぼ定刻で出発しました。この日は
雲底が低く離陸するとすぐに雲の中へ入ってしまいまし
た。そのためロンドンの街などの景色は全く見れず、次
に雲が切れた時に下を見ると、既に海が見えていまし
た。
しばらくすると例によってスナックと飲み物が提供され
ます。飲み物はコーラをお願いしたのですが、出てきた
のがコレです。
バージン・コーラ Virgin Cola
バージンが色々やっているとは思っていましたが、コー
ラも作ってるんですね...
さらにしばらくすると機内食です。今回も弁当を選びま
した。日本発の時の弁当より少し味が落ちるような気が
したのは気のせいでしょうか?
弁当
アイスクリームも出てきました。往路では食べた記憶が
ないのですが、どうも寝ていたために配られなかったよ
うです。このアイスクリーム、持ち手がついていないの
で、自分で持っている部分が体温でだんだん溶けていっ
てしまい、後半になるにつれ食べにくくなりました。ア
イスについてる棒って重要なんですね。
アイスクリーム
さらに日本へ近づいて窓の外が再び明るくなってきたと
ころで、朝食です。スクランブルエッグにしますか? オ
ムレツにしますか? と聞かれたのですが、なんとも微妙
な選択肢です。私はスクランブルエッグを選びました
が、後ろの席の外人さんは「なにが違うねん」という感
じのツッコミを (実際は英語です) スチュワーデスにし
ていました。
朝食
スクランブルエッグ
トイレの前に、飛行ルートの絵地図が貼ってありまし
た。イギリスの航空会社なのに、日本語メインで英語が
書き添えてあるという感じの地図です。北緯 77 度まで
行く経路もあるんですね。
スカイマップ
新潟付近から本州上空へ入りました。今日は天気が良い
ので富士山が見えているという機長のアナウンスがあ
り、非常に遠いのですが、確かに富士山が見えていまし
た。
富士山
そして成田到着です。ヒースロー空港のゲートは構造上
自分が乗る機体の機首部分が見えなかったのですが、成
田では見れました。帰りの機体にも行きの機体同様ニッ
クネームが書かれていて、"Sleeping Beauty" (眠れる
森の美女) という名前でした。
"Sleeping Beauty" (眠れる森の美女)
成田空港から駐車場へ向かうバスから見た謎の荷物搬入
口です。建物側は 1 階と 2 階両方に搬入口がありま
す。2 階の搬入口を使う時はトラックの側が荷台を持ち
上げて使うようです。このような構造のトラックでない
と、ここでは荷物扱いができないようです。こんな重そ
うな装置を車側に付けて無駄に運ぶより、建物側を工夫
した方がよいような気がしました。
不思議な搬入口とトラック
駐車場の出口です。今回の滞在中にパリでも見てきた自
由の女神がいました。
駐車場出口の自由の女神
あとは、東関道、首都高、東名を経由して帰ってきまし
た。途中パーキングエリアで昼食を食べたのですが、普
通に売っているものが、普通に美味しいのがスバラシイ
です。売店に並んでいるしょうもないような食べ物も、
どれも美味しそうに見えて、あぁ、いい国に住んでるん
だなぁ、と思いました。
ということで英国 1 ヵ月の滞在記は終りです。2 日間
代休をもらったので、少しダラダラさせてもらって、水
曜から日本のオフィスで仕事に復帰です。