まずは、いつものように昼食の調達です。JR 松田駅と小田急新松田駅の間にあるサントノレというパン屋をガイドブックで見つけていて向かったのですが、その途中で小田急新松田駅の近くで Bake House B is (ベークハウス ビィズ) というパン屋を見つけました。そこも良さそうなパン屋だったので、サントノレへ行った後、そちらにも立ち寄りました。結局この日の昼食はほとんどがベークハウス ビィズのパンとなりました。
Bake House B is (ベークハウス ビィズ)
パンを調達したところで公園へ移動です。西平畑公園は松田駅からそれほど遠くなく、国道 246 号を車で走っていても見えるのですが、どの道からいけるのかがわかりにくく、ちょっと迷ってしまいました。結局河南沢という交差点を北に進み、246 号と東名高速の下をくぐって行く事ができました。
駐車場から階段を上がると、お目当てのお山のポッポ鉄道の出札口がありました。
お山のポッポ鉄道出札口
この鉄道は看板などによって名前が色々で、「お山のポッポ鉄道」以外に「松田町ふるさと鉄道」、「山岳鐵道」とも書かれていました。
乗車券は往復のみで大人 1 人 300 円です。車両は SL とロマンスカーがあり、1 日 14 本も運転されています。
お山のポッポ鉄道発車時刻表
車両 | 発車時刻 |
---|---|
ロマンスカー | 10:40 |
SL | 11:10 |
ロマンスカー | 11:20 |
SL | 11:50 |
ロマンスカー | 12:00 |
SL | 13:00 |
ロマンスカー | 13:10 |
SL | 13:40 |
ロマンスカー | 13:50 |
SL | 14:20 |
ロマンスカー | 14:30 |
SL | 15:00 |
ロマンスカー | 15:10 |
ロマンスカー | 15:35 |
こちらがロマンスカーの先頭車両です。名前の通り小田急ロマンスカーを模した車両です。元となっている車両形式は HiSE 10000 形ですね。
ロマンスカー
こちらは SL 車両です。この山岳鉄道の主役です。ライブスチーム車両で、本当にカマで火を焚いて作った蒸気で走っています。この車両は特にモデルとなった実在の車両はなく、この大きさで新規に設計された車両だと思われます。
SL
ご覧のように石炭をくべて走る本物の蒸気機関車です。
炎の上がる釜
日本の一般的な蒸気機関車とは違い、上下方向に動くピストンが車体の右側面に付けられていて、車体の前後方向に伸びたシャフトを駆動しています。このシャフトが歯車を介して車輪を回しているという形式です。この車両を見るまで知らなかったのですが、このような駆動形式は「シェイギヤード」と呼ぶそうです。
SL のピストン周り
上の写真でわかるように車体の右側面に駆動装置が集中しているので、左側にはなんにもありません。
SL の左側面
駅からは富士山が見えていました。
駅と富士山
肉眼では良く見えていたのですが、写真だとどこに富士山があるのかよくわからないので、ちょっと解説付きにしてみました。これを見てから上の写真を見れば、富士山に気付くでしょうか?
駅と富士山 (稜線解説付き)
我々が乗ったのは SL 列車です。沿線の菜の花が綺麗です。
出発
この鉄道は、見た目は人が上に座って乗る、昔の百貨店の屋上にあった遊具のようで馬鹿にしてしまいそうですが、車両も路線も本格的です。
例えば、鉄橋があります。といっても下に川が流れているわけではないので、景観上のアクセントとして作られたもののように思えます。しかし見た目や構造は立派なものです。
鉄橋 (復路で撮影)
踏切もあります。列車が近づくと、ちゃんと警報機が鳴ります。
踏切
路面 (道路併用軌道) 区間もあります。
路面区間
路面区間は SL よりロマンスカーが似合う感じがします。この写真は SL を降りてから撮った、路面区間を走るロマンスカーの写真です。
路面区間を走るロマンスカー
路面区間の途中では、道路を横切る排水路を越える部分があり、そこには本物 (?) の鉄橋があります。
本物 (?) の鉄橋
路面区間を過ぎると複線区間があり、さらにその先ではスイッチバックで急勾配を上っていきます。写真はスイッチバックに入っていくところで、この先で一時停車してからポイントを切り替え、その後バックで写真右手に写っている線路へと進んでいきます。
スイッチバック
これがスイッチバック入口のポイントの転轍機です。
転轍機
ここからはバックで坂を登り、少し先にもう一箇所スイッチバックがあり、そこからまた前向きに進みます。スイッチバックのあたりから勾配がかなりきつくなっているらしく、機関車から噴き出す蒸気が勢いを増し、蒸気の排気から復水した水が我々の方にまで飛んでくるほどでした。
一番標高の高い地点はループ線になっていて、そこをまわって戻ります。ループの途中にはトンネルもあります。
トンネル
トンネルと言っても写真でわかるように建物の中を通過するものです。中を通過中に見た感じでは、車両の保管に使われる建物のようです。
ここから来たルートを下り、再びスイッチバックを 2 つ通過します。下りは機関車も楽そうで、ほとんどアイドリングで惰行している感じでした。
往路では単に通過した複線区間ですが、帰りは一時停車して、対向列車を待ちます。すると 10 分後に下の駅を出発したロマンスカーがやってきて、行き違いとなりました。
複線区間でロマンスカーと行き違い
その先、路面区間のあたりが一番標高が低いため、そこからは出発駅に向けて再び上りです。下り区間では楽そうにしていた SL が、また苦しそうに煙と水を吐き出しながら最後の力走です。
駅に着くと SL の向きを変えて、列車の反対端に連結しなおさなければなりません。どうやってやるのか見ていたら、なんと駅の端にある線路部分がターンテーブルになっていました。
ターンテーブル
お山のぽっぽ鉄道を楽しんだ後は、もう一つの目的である花見をすべく、最明寺史跡公園へ移動します。歩いて1 時間ほどで行けるということで、山の中の散策路のような道なら楽しいかと歩き始めたのですが、途中から舗装された車道になってしまってあまり面白くなかったし、距離もけっこうありそうなので、駐車場に戻って車で行きました。
山道をまだ歩いている途中でお腹が空いてきたので、昼食に買ってきたベークハウス ビィズのパンを少しだけ食べることにしました。
チキンカツサンドイッチ
コロッケパン
最明寺史跡公園までは車で移動してもけっこう距離があったので、車で行って正解でした。歩くつもりならもっと早朝に来た方がよさそうです。実際我々が歩いて上っていた 14:00 ぐらいに、下りてくる集団とは何度かすれ違いました。この時間には下りてくるぐらいの行動計画でないといけないようです。
桜が咲いていると期待していた最明寺史跡公園ですが、チラホラとしか咲いていません。Blog 用に写真を小さくしたら、たくさん桜が咲いているように見える写真になってしまいましたが、写真の左手の方にたくさんある木は、花も葉っぱもついていない裸の木です。標高が少し高いので、ちょっと早かったのかも知れません。でも、逆にひっそりしていて自然を楽しむにはいい感じでした。
最明寺史跡公園
少しですが桜も咲いていました。
桜
数少ない咲いている桜の木を妻も激写しています。
桜を激写する妻
この公園で自然を愛でながらパンを食べます。
豚のパンは、見た目がブタなだけでなく、中身も中華風豚マンのような具が入っています。
豚のパン
コロッケパンは特製ソース付きです。
コロッケパン
こちらはきな粉パンです。きな粉味のペーストが入っています。
きな粉パン
アンパン
公園を楽しんだ後は、なんと夕食です。早い...
これまたガイドブックで調べた足柄古道万葉うどんへ行きました。
足柄古道万葉うどん
私はとろろうどんを、妻はカレーつけ麺うどんを食べました。
とろろうどん
カレーつけ麺うどん
昼食のパンを食べ終わったのは 15:30 ぐらいなのに、夕食のうどんは 17:00 ぐらいにはもう食べてました。食べてばっかりです...
帰りの東名高速でも海老名サービスエリアでデザートを食べてしまいました。
妻のソフトクリーム
私のアイスサンドチョコレートクッキー
アイスサンドはサーティーワンアイスクリームの商品です。ガワもチョコレートクッキーですが、私が選んだ中身のアイスクリームのフレーバーもクッキー・アンド・クリームでした。甘さとサクサクした食感の組合せで美味しかったです。
今回の旅は、目的の一つであった桜はあまり楽しむ事ができませんでしたが、お山のぽっぽ鉄道は最高でした。運営しているのは松田町生きがい事業団ということでしたが、いわゆるシルバーセンターのようなところだと思います。引退したらこういう所で働きたいなぁと思いました。
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やっぱりパンが付いてくるお出かけですね。
饂飩も旨そうだ。
そういえば、奥様かなりのパン好きとお見受けしましたが
立川の窯焼きパン工房 ゼルコバは行かれましたか?
とても気になるのでレポートしてください。
これは私が現役のころ、出張で岩国
から広島に行き松江まで行くのに
勘違いして普通列車に乗ってしまいました。
三次といふ駅について列車がうごきだし
しばらくすると、反対方向に行きはじめました。
中国山脈の急傾斜を超えるために線路を
工夫してあるとのこと。しかし大変面白い
経験でした。
ゼルコバですか。検索してみました。確かに気になりま
すね。
> マッキーさん
そうなんです。こんなに小さいのに、本当に石炭を燃や
して走ってます。
中国地方は比較的ローカル線が残っていて、山の中に
入っても路線が複雑ですね。あのあたりもいつか乗りに
行きたいです。